平成24年10月10日
私は、弁護士になってから大阪市に勤務するようになり、結婚後は大阪市に居住するようにもなりました。
昨年、大阪青年会議所(JCI大阪)というところに入会したのですが、そこでは大阪というまちをより良くしようと様々な活動が行われています。ちなみに今年のスローガンは、『大阪のまちに真の「つながり」を実現しよう!~すべては自分ごと~安心して暮らせる安全なより良いまち創りをめざして』です。私としても入会した以上、大阪に居住し勤務する人間として、少しでも住み暮らす街として最適な環境作りをしたいと考えています。
本エッセイではそうした大阪青年会議所の活動の一端をご紹介出来ればと思っています。
私は今年の6月に第一子が誕生しました。従前、子どもはどうも苦手だったのですが、自分に子どもが出来たこともあって、未来の街を担っていく原動力である子どもに元気に明るくなってもらいたいという思いに共感し、今年は大阪青年会議所の中でも子どもの未来を育てていくという委員会のメンバーとして活動させていただいています。
その委員会事業の一環として、夏にサマーキャンプを行いました。とある小学校の高学年の児童を対象に、1泊2日で泉南市にあるキャンプ場で様々なプログラムを体験してもらおうという企画です。
現地到着後、自分たちでテントを設営し、昼食後、竹で箸や器、コップなどを作るという体験をしてもらいました。その他にも、野外での料理体験やキャンプファイヤ、ドラム缶風呂、ナイトハイキング、星座観測など色々なプログラムを用意していたのですが、残念ながらそれらは中止になってしまいました。というのも、途中で大雨洪水警報が発令されたのです。大阪市は浸水被害や雷による死者も出るなど大変な状況だったようですが、キャンプ場のある泉南市にも警報が発令され、一時的に激しい雨が降る事態となりました。
子どもたちに中止を伝えた際は、雨も殆ど止んでいたので、泊まりでのキャンプを楽しみにしていた子どもたちからは不満の声も多く挙がりましたが、やはり安全性が第一ということで、苦渋の決断をしました。この決断は最終的には、保護者や学校関係者の方々に、子どもたちを預かる身として子どもたちのことを思った最適な判断を迅速にしていただいた、子どもたちに警報の重要性を教えるいいきっかけになった、などと感謝されました。
翌日は一転晴天に恵まれたので、予定していたプログラムを継続し、漁港で地引き網体験をするという貴重な体験をしました。その後、取れた魚を自分たちでさばく手伝いをしたり、新鮮な魚介類を炭火で焼いて食べました。
ハプニングもありましたが、子どもたちにとって、有意義な夏休みの思い出ができたのではないかと思います。委員会としては準備に大変な時間と労力を要しましたが、子どもたちの沢山の笑顔を見ることができ、地域社会における子どもの成長や親子の「つながり」醸成の一助となれたのではと感じます。
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