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プロボノ活動

平成25年12月2日

いろいろな職業の人に学ぶ(社会人講師事業)  弁護士中辻史記

私が現在所属している社団法人大阪青年会議所の委員会では、小学校での社会人講師事業というものを行っています。今年は、大阪青年会議所のメンバーだけでなく、様々な職業を持つ一般の地域の大人や企業に講師になってもらう事を主眼にしており、そこには、地域全体で子ども達を育てるという意識を大人に持ってもらうという目的があります。この事業は大阪青年会議所の中で2007年から続いている事業なのですが、今年は特に一番の盛り上がりを見せています。

今までに、清掃会社の方による掃除の仕方や、マグネット製造会社の方による磁石の不思議、ディズニーランドやジャニーズの舞台でバックダンサーを務めたことのある方によるダンスの楽しさ、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の方による宇宙の話など、30近い授業が行われ、何度か新聞の取材を受けて掲載されたこともあります。

中でも最近行った印象的な授業は、広告代理店の人に講師になってもらい、先生がクライアントという設定で小学6年生にクラスのCMを作ってもらうという授業です。2日間にわたる授業の中で、まず、「あきらめないクラス」「元気なクラス」というテーマをもとに、それぞれのグループに自分たちのキャッチコピーを考えてもらい、それを表現する絵コンテを組み立て、衣装や小道具を自作し、iPadで動画を撮影、さらにナレーションもつけるという一連の作業を、子ども達に行ってもらいました。思いもよらぬ発想や凝った小道具が登場したり、小学生ながら大人顔負けの演技を披露したりと、現場は大盛り上がりでした。この原稿を書いている時点で、近々、その完成作品をみんなで鑑賞して採点するという授業が最後に行われる予定で、非常に楽しみにしています。

社会人講師事業は、この先も国道事務所の方による点字ブロック・車椅子体験、ヘアメイクアーティストの方や花火職人の方による授業など、いろいろな授業が3月末まで続きます。私も以前、小学校でマジックをしたことがあると書きましたが、この事業の一環で行ったもので、今後も予定が控えています。最後まで精一杯、子ども達と楽しい時間を過ごせるよう頑張りたいと思います。

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