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草創

私は大阪船場の糸偏産業の卸問屋(商社)をしております。先代の父親が戦地から復員してきて個人で始めた事業を25年前に私が継いだ折、有限会社にしました。会社の構成は、社長の私と専務の弟、集団就職で大阪へ出てきて以来先代から働いてくれている常務、経理担当の妻と部長クラスが3人に、以下20人ほどの小さな会社です。現在の年商は10億円ほどです。

父親は戦後の復興期から神武景気に乗り、いったん落ち込んだもののその後の高度成長期に再び盛り返し、またドルショックやオイルショックで落ち込んだものの、しぶとく生き抜いてきました。私はそんな父親の背中を見て、大学卒業後、いったんコネで上場会社へ就職しましたが、それも家業を継ぐのが前提で、3年ほどで辞めて家業を継いだのです。

 

私は大学で習った経営学を家業に生かそうと思い、手始めに会社組織にしました。そして会社らしく、「社長」や「専務」「常務」といった肩書を付けた名刺を配りまくりました。妻には簿記を習わせ経理担当にしました。人事労務管理も勤めていた大企業のマネをして、仕入れ・営業管理・在庫管理などの書式を作っては従業員にやらそうとしましたが、今までどんぶり勘定でやってきたため、うまくいきませんでした。

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